おことわり
MTGレンタルモダンデッキ、および当解説ページは、有志プレイヤー(本サイト管理人)が用意したものであり、有志プレイヤーがカードボックスイオンモール店のお客様に貸与・公開しているものとなります。
また、その貸与を仲介してくださるよう、カードボックスイオンモール店長様に対して、有志プレイヤーが個人的にお願いしたものです。
そのため、本サイトの記載内容につきましては、カードボックスイオンモール店スタッフは関与しておらず、責任を負いかねますのでご了承ください。
上記事由に加えて、レンタルデッキは独自性の高いリストとなっており、
同店スタッフへデッキについてご質問いただきましても対応できかねることがございます。なにとぞご容赦くださいませ。
レンタルデッキ使用時のお願い
大切に遊んでね
多くのプレイヤーにレンタルデッキで遊んでいただきたいので、汚損することがないよう、やさしく丁寧に扱っていただくようお願いします。
シャッフルは、ヒンズー、オーバーハンド、ファロー、パイルのみで行い、リフルやマシンガンのようなカードを損耗する方法では行わないでください。
また、万一カードを汚損してしまった場合には、すぐに店舗スタッフにお知らせください。故意でない汚損で、なおかつ速やかにご報告いただいた方には、弁償を求めることはいたしません。(汚損が生じた時点でデッキの使用を中断していただきます)
初心者&デッキ忘れた人優先で
本デッキは、初心者に限らず、あらゆるMTGプレイヤーがレンタルできます。
「ちょっと使ってみたかった」「今の自分のデッキに自信がない」というような理由でレンタルしていただいてもかまいません。どのような理由でも喜んでお貸しいたします。
ですが、まだ実践的なデッキを組めていない初心者プレイヤーや、忘れ物などの理由でデッキを持ち合わせていないプレイヤーがいた場合には、そちらを優先してあげてください。
使用前後の確認をお願いします
デッキを使う前、使った後に、メインデッキとサイドボードの内容が間違っていないか確認するようにお願いいたします(デッキリストはこのページに掲載しています)
特に使用前のチェックは念入りにお願いします。もしデッキの内容が間違った状態でイベントをプレイしてしまうと、反則負けになってしまうこともあるので、くれぐれもご注意ください。
対策としては、「ゲーム開始前にサイドボードの枚数を数える」というのが有効です。
デッキリスト
※カード名をタップでデータベースサイトに移動します
メインデッキ
クリーチャー
2
大霊堂の信奉者
4
マリオネットの見習い
4
継ぎ接ぎ自動機械
4
刷新された使い魔
4
金属ガエル
3
枉惑な調達者
4
回収するタイタン
呪文
4
ミシュラのガラクタ
2
溶接の壺
4
血の泉
4
彩色の星
土地
4
ダークスティールの城塞
4
鉱滓造の橋
13
沼
サイドボード
2
トーモッドの墓所
2
大霊堂の信奉者
4
不気味なガラクタ
2
虚無の呪文爆弾
2
煤の儀式
3
艱苦の伝令
参考価格
総額8510円
参考価格は大手通販サイト価格に準拠しています(日英版のみ、NM、Foil/通常の指定なし、安いカード優先)
ご自身でカードを揃えたいとお考えの方の参考になれば幸いです。
デッキ情報
むずかしさ:
ベテランプレイヤーでも困っちゃうくらい難しい。
強さ:
弱い。MH2以前の水準のデッキパワー。
フォーマットリーガル:
モダンで使用可能(レガシーでも使用可能)
非常にプレイが難しく、仮に上手にプレイできたとしてもパワー不足に悩むという、なかなかに苦しいデッキです。
初心者の方には、赤単デッキ(「直接攻撃魔法でガンガン攻めるデッキ」)をレンタルすることをおすすめいたします。
イベント参加ログ
レンタルデッキの調整と試運転のために参加したイベントでの戦績です
2025/2/14
①不戦勝
②グリクシス眼魔○✕✕
③グリクシスシャドウ✕✕
1‐2
2025/2/28
①ジェスカイコン✕✕
②ヨーグモス✕✕
0‐2
2025/3/1
①青黒✕◯✕
②ヨーグモス◯✕✕
0‐2
2025/3/16
①エスパー(ケトラモーズ)✕✕
②黒単○✕✕
③バーン✕〇〇
1‐2
※2025/2/14、2025/2/28、2025/3/1の3回は調整中のリストで参加
ざっくり戦略ガイド
《ミシュラのガラクタ》のような小粒アーティファクトを使って、《継ぎ接ぎ自動機械》を育てたり、《回収するタイタン》を召喚したりするデッキです。
たくさんアーティファクトを並べれば、《金属ガエル》《刷新された使い魔》のコストがどんどん軽減されます。
コストが軽減されたクリーチャーを展開して、速やかに殴りきってしまいましょう。
《マリオネットの見習い》や《大霊堂の信奉者》のライフロス能力は重要なサブウェポン。
対戦相手がクリーチャーを並べてくるデッキだった場合、こちらのクリーチャーの攻撃がなかなか通らず、苦戦してしまいます。そういう試合ではライフロス能力が勝利の鍵となるでしょう。
マリガン基準
土地2〜3枚が理想。
土地4枚でも勝つ材料が揃ったハンドならキープできます。
たとえば、
継ぎ接ぎ自動機械、回収するタイタン、彩色の星、ダークスティールの城塞x2、沼x2
のようなハンドならキープしても大丈夫。
アーティファクト土地は《回収するタイタン》のコストに充てられるため、多少ダブついても有効活用できます。そのこともマリガンの判断材料にするとよいでしょう。
土地5枚以上でのキープは絶対NG。
土地1枚でのキープなら勝ち目があります。1マリガンして土地1枚なら、思い切ってキープしたほうがいいです(2回マリガンするとほぼほぼ負けます)
ちょっと告知
めがね店
カードボックスイオンモール高知店にて貸出されている20面体ダイスは、近場の別のカードショップ(天狗堂めがね店はりまや町店)よりご提供いただいたものです。
同店では、毎週金曜日21:00から公認イベントを開催しております(20:30頃にシャッターが開いて入場開始)
高知県のMTGシーンを黎明期から支えてきた聖地であり、MTGに公認されためがね店という面白スポットでもあるので、カードボックスでMTGデビューした方はぜひそちらにも行ってみてくださいね。
日中は未開封パックと高品質な眼鏡を販売しております。
イベントスケジュール
八百屋
高知においてMTG構築戦が活発な店舗として、「TCG&WARHAMMER はまっちょ」があります。移転前は本当に八百屋であったことから「八百屋」の通称で親しまれているカードショップです。
同店では原則以下のスケジュールでイベントが開催されています。
- 金曜日20:30~ モダン
- 土曜日21:00~ スタンダード
本レンタルデッキの調整と試運転は、ほとんど同店にて実施いたしました。
イベントスケジュール
カードボックスイオンモール店
カードボックスイオンモール店では、引き続きMTGイベントを開催していくとのことです。
毎週土曜日の13:00からモダンないしはレガシーで開催していく予定です。
開催フォーマットは月毎に変更となる可能性があるので、店舗内掲載のポスターか、SNSでの告知をご確認ください。
X公式アカウント
さいごに
本レンタルデッキの作成に際して、助言いただいたプレイヤーのみなさま、調整にご協力いただいたプレイヤーのみなさまに厚くお礼申し上げます。
カード解説&日本語テキスト
ミシュラのガラクタ(Mishra's Bauble)
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アーティファクト {0}
, ミシュラのガラクタを生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。 次のターンのアップキープの開始時に、カードを1枚引く。
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カードを引くのは
「次のターンのアップキープ」という忘れやすいタイミングなのに要注意。
自分のターン中に能力を起動したなら、次の相手ターンのアップキープにドローするし、相手ターン中に能力を起動したなら、次の自分のターンのアップキープにドローすることになります。
なお、アップキープというのは各ターンの開始時に存在するステップのこと。アンタップステップの直後、ドローステップの直前にあります。
ターン開始フェイズは
「アンタップ・アップキープ・ドロー」とコールしながら進めるとわかりやすく、対戦相手にも親切です。
溶接の壺(Welding Jar)
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アーティファクト {0}
溶接の壺を生け贄に捧げる:アーティファクト1つを対象とし、それを再生する。
|
「再生する」というのは、破壊されたアーティファクトを復活させるのではなく、
「次の破壊一回を耐える状態」を付与するという効果。
具体的には、「このターン、次にこれが破壊される場合、代わりにそれから全てのダメージを取り除き、そのコントローラーはそれをタップし、(戦闘に参加しているなら)戦闘から取り除く」という処理を行います。
直感に反した挙動で非常にわかりづらい。
「一回限りのバリアを作る効果」だと覚えておくと良いでしょう。
このカードの場合
「味方アーティファクトが破壊される時に、それに対応して能力を起動し、先に再生効果をアーティファクトに付与して耐えさせる」というのがもっぱらの使い方になります。
なお、「生贄」と「破壊」とは別物なので、再生効果を付与しても生贄を耐えることはできません。
血の泉(Blood Fountain)
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アーティファクト {黒}
血の泉が戦場に出たとき、血(Blood)トークン1つを生成する。(それは「{1},,カード1枚を捨てる,このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。」を持つアーティファクトである。)
{3}{黒},,血の泉を生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード最大2枚を対象とする。それらをあなたの手札に戻す。
|
1ターン目に出したいカード。
テキスト欄で注釈されている通り「血・トークン」はアーティファクトです。
|
血・トークン
トークン・アーティファクト ー 血
{1},,カード1枚を捨てる,このアーティファクトを生け贄に捧げる:カード1枚を引く。
|
《血の泉》をプレイすれば、生成された「血・トークン」の分とあわせて
《金属ガエル》や
《刷新された使い魔》のコストが{2}軽減されます。
トークン
トークンとは、何らかの効果によって生成される、
「カードによって表現されないパーマネント」のことである。
トークンはルール上以下のような扱いを受ける。
- トークンはカードではない。ゆえに、カードを参照する効果によってトークンは参照されない。
- トークンは基本的に戦場にのみ存在できる。戦場以外の領域に移動したトークンは、ルールにより消滅する。ただし、移動自体は行われ、一時的にその領域に存在することになるので、死亡時誘発などはトークンでも誘発する。
- トークンであるということがわかるものであれば何を使用しても構わない。トークン・カードのかわりにメモ用紙やダイスが使用されることもある(とはいえ、諸々の事情もあり、極力公式のトークン・カードを用いるようにするのが望ましい)
彩色の星(Chromatic Star)
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アーティファクト {1}
{1},,彩色の星を生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。
彩色の星が戦場から墓地に置かれたとき、カード1枚を引く。
|
1ターン目に出したいカード。
用途としては、
《回収するタイタン》の召喚コストとして生贄にささげるのが専ら。死亡時誘発で1枚ドローできるので、手札の温存につながります。
大霊堂の信奉者(Disciple of the Vault)
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クリーチャー ー 人間・クレリック {黒}
1/1
アーティファクトが1つ戦場から墓地に置かれるたび、対戦相手1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは1点のライフを失う。」を選んでもよい。
|
《マリオネットの見習い》同様、味方アーティファクトが墓地に置かれたときに相手のライフを1点ロスさせる誘発型能力を持ちます。ただし、こちらは《マリオネットの見習い》とちがってクリーチャーの死亡時には誘発しません。
《大霊堂の信奉者》と味方アーティファクトが同時に破壊された場合にも、《大霊堂の信奉者》のライフロス能力は誘発します。
これは、
総合ルール603.10aにて、死亡時誘発は死亡直前の状態を見て誘発のチェックを行うと規定されているからです。
マリオネットの見習い(Marionette Apprentice)
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クリーチャー ー 人間・工匠 {1}{黒}
1/2
製造1(このクリーチャーが戦場に出たとき、これの上に+1/+1カウンター1個を置くか、無色の1/1の霊気装置アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。)
あなたがコントロールしているしていてクリーチャーやアーティファクトでありこれでない1つが戦場から墓地に置かれるたび、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失う。
|
日本語版に致命的な誤植があるカード。本ページに記載してあるテキストが正式な日本語訳となります。
「製造」の効果で+1/+1カウンターを置くかトークンを生成するかは解決時に選びます。プレイヤーがどちらを選択するのを決定してから、それに対応して何かすることはできません。
《マリオネットの見習い》と味方アーティファクトが同時に破壊された場合、《マリオネットの見習い》のライフルーズ能力は誘発します。
これは、
総合ルール603.10aにて、「死亡時誘発は死亡直前の状態を見て誘発のチェックを行う」と特別に規定されているからです。
継ぎ接ぎ自動機械(Patchwork Automaton)
|
アーティファクト・クリーチャー ー 構築物 {2}
1/1
護法{2}(このクリーチャーが対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、そのプレイヤーが2を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。)
あなたがアーティファクト・呪文を唱えるたび、継ぎ接ぎ自動機械の上に+1/+1カウンター1個を置く。
|
このデッキのエースカード。
このカードのために、1ターン目にむやみに0マナのアーティファクトを並べたりせず、手札に温存しておくとよいでしょう。
このカードの能力誘発の条件は「あなたがアーティファクト・呪文を唱えるたび」であることに要注意。アーティファクト・土地を出したり、アーティファクト・トークンを生成したときには能力は誘発しません。
《虚空裂き》のように、「打ち消されない」能力を持った呪文は「護法{2}」にも打ち消されません({2}を払わなくても《継ぎ接ぎ自動機械》に当てることができる)
金属ガエル(Frogmite)
|
アーティファクト・クリーチャー ー カエル {4}
2/2
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールするアーティファクト1つにつき{1}少なくなる。)
|
「親和(アーティファクト)」という能力を持っており、自身のアーティファクトの数だけマナ・コストが{1}少なくなります。
最低まで減少すると0マナで召喚可能です。その場合、マナを支払ったという扱いにはならず、《乱動する渦》を誘発させてしまいます。
(自身のアーティファクトが4つ以下の状況下で)《金属ガエル》を唱えると宣言してから《彩色の星》のマナ能力を起動しても、《金属ガエル》のマナ・コストが増えることはありません。これは総合ルール601.2fにより、コスト支払いのためにマナ能力を起動するよりも前に、呪文の総コストが決定され、固定されると規定されているからです。
刷新された使い魔(Refurbished Familiar)
|
アーティファクト・クリーチャー ー ゾンビ・ネズミ {3}{黒}
2/1
親和(アーティファクト)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき{1}少なくなる。)
飛行
刷新された使い魔が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。あなたは、そうできなかった対戦相手1人につき1枚のカードを引く。
|
《金属ガエル》と同様に「親和(アーティファクト)」を有しており、自身のアーティファクトの数だけマナ・コストが減少します。
ただし、こちらは最低まで減少しても、{黒}(※黒マナ1点)を支払う必要があります。「親和(アーティファクト)」によってマナ・コストから減じられるのは不特定マナ・コストのみであり、最低まで減じられても{黒}が残ってしまうのです。
枉惑な調達者(Sly Requisitioner)
|
クリーチャー ー 人間・工匠 {4}{黒}
2/2
即席(あなたのアーティファクトが、この呪文を唱える助けとなる。あなたはあなたのアーティファクトをタップして、1個あたり{1}の支払いに代えてもよい。)
あなたがコントロールするトークンでないアーティファクトが1つ戦場から墓地に置かれるたび、無色の1/1の霊気装置・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
|
《ミシュラのガラクタ》や《彩色の星》を打点に変換できるようになる、とても便利なカード。
《枉惑な調達者》と《金属ガエル》が同時に破壊されたとき、《枉惑な調達者》によるトークン生成は誘発します(総合ルール603.10a)
即席
調整版「親和(アーティファクト)」として開発された能力。似通っている部分もあるが、ルール的な差異は大きい。
- 不特定マナの支払いを、「自身のアーティファクトをタップすること」に変更することができる。変更するマナ1点につき、アーティファクトを1つタップする。
- あくまでコストの支払い方法を変更する能力であり、アーティファクトにマナ能力を与えているのではなく、コストを軽減しているのでもない。
- 「即席」の効果でタップするのは、コスト支払いの手順のうち、マナ能力を起動した後のタイミング。《水蓮の花びら》をタップして1マナ払い、さらに《水連の花びら》の能力を起動して1マナ払うということはできない(総合ルール601.2g、601.2h)
もっとも、《水連の花びら》はこのデッキに入っていないし、モダンでは使用できないのだが。
回収するタイタン(Salvage Titan)
|
アーティファクト・クリーチャー ー ゴーレム {4}{黒}{黒}
6/4
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、アーティファクト3つを生け贄に捧げてもよい。
あなたの墓地にあるアーティファクト・カード3枚を追放する:回収するタイタンをあなたの墓地からあなたの手札に戻す。
|
最速1ターン目に出すことができますが、大抵の場合2ターン目以降に出す方が強いです。
むやみに早出しせず、《マリオネットの見習い》や《継ぎ接ぎ自動機械》を出してからプレイする方が、ダメージレースにおいて有利になります。
優先権
優先権とは、カードをプレイする権利のこと。何もせず、対戦相手へとパスすることもできる。
MTGでは、優先権を持つタイミングでしか呪文を唱えたり、能力を起動したりできない…逆に言えば、MTGでは常に優先権を使ってカードをプレイしている。
優先権は、対戦相手とインスタントタイミングで応酬を行う際に、「まったく同時にカードを使用してしまう」というようなトラブルが生じないための取り決めなので、大抵の場面ではそれほど重要にはならない。そうしたこともあって、正確にルールを把握していないプレイヤーも珍しくない。
とはいえ、知っておかないとカードの処理で困ってしまうことがあるので、極力把握しておくべきだろう。
その困ってしまう状況の一例として、「あなたが《マリオネットの見習い》を召喚してから、間髪を入れずに《回収するタイタン》を代替コストでプレイする」というのを想定してみる。
想定した状況において、《回収するタイタン》の代替コストとしてアーティファクトが生贄に捧げられ、それによって《マリオネットの見習い》のライフロス能力が誘発するのを対戦相手が防ぎたい場合、対戦相手は以下の①ないしは②のような方法で妨害することになるだろう。
①スタック上の《マリオネットの見習い》を打ち消す。
②《マリオネットの見習い》の「製造1」がスタック上に積まれたタイミングで、《マリオネットの見習い》を除去する。
(①や②以外にも対処方法はある)
①や②のような方法を取るのは、《マリオネットの見習い》の「製造1」の解決後から《回収するタイタン》を唱えるまでの間に、対戦相手が優先権を得るタイミングがないからである。
総合ルール117.3bおよび117.3cにて、スタック上に呪文や能力が乗る都度、あるいはスタック上の呪文や能力がひとつ解決される都度、アクティブプレイヤーが優先権を得ると定められている。
そして、アクティブプレイヤーから非アクティブプレイヤーへと優先権が渡るのは、アクティブプレイヤーが「優先権のパス」を選択したときである。(117.3d)
優先権をパスしなかったなら、引き続きアクティブプレイヤーが優先権を得る。
想定された状況において、こちらが優先権のパスを選択するのは、《マリオネットの見習い》がスタックに乗った後、ないしは「製造1」が誘発した後のいずれかのみ。よって、このいずれかのタイミングでアクションを起こさなければ、タイタンの代替コストで《マリオネットの見習い》の能力誘発は防げないということになる。
優先権のパス
優先権のパスは、「一旦カードを使うのをやめて、スタック上の能力/効果を解決させるか、対戦相手がカードを使うのを待つかすること」だと考えておけばよい。
すべてのプレイヤーが続けて「優先権のパス」を行った場合、以下の操作を行う。
- スタック上に何かあれば、スタックの一番上の呪文や能力/効果を解決する。その後、再びアクティブ・プレイヤーに優先権が与えられる。
- スタックが空であれば、現在のフェイズやステップを終了する。
ダークスティールの城塞(Darksteel Citadel)
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アーティファクト・土地
破壊不能
:{1}を加える。
|
アーティファクト・土地なので《回収するタイタン》のコストに充てることができます。
アーティファクト・土地は呪文ではないので、プレイしても唱えたという扱いにはならないし、打ち消し呪文でプレイを阻むこともできません。
鉱滓造の橋(Drossforge Bridge)
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アーティファクト・土地
鉱滓造の橋はタップ状態で戦場に出る。
破壊不能
:{黒}か{赤}を加える。
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タップインするアーティファクト・土地。
赤マナも出せますが、このデッキにおいては意味がありません。お目当てはアーティファクトと黒マナです。
2ターン目にタップインさせるのはとても不味いので、出すなら1ターン目にしましょう。
トーモッドの墓所(Tormod's Crypt)
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アーティファクト {0}
,トーモッドの墓所を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地からカードをすべて追放する
|
墓地対策カード。
《火の怒りのタイタン、フレージ》や
《忌まわしき眼魔》、あるいは
「昂揚」カードに対して有効です。
モダンに慣れない間は、相手の墓地に2枚でもカードがあれば能力起動のタイミングだと思って差し支えありません。思わぬタイミングで墓地が肥えてしまい、しかも優先権ルールの関係で能力起動のタイミングを逸してしまう…ということがしばしばあります。
「間に合わないよりは早すぎる方がずっと良い」という意識で使っていきましょう。
不気味なガラクタ(Grim Bauble)
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アーティファクト {黒}
このアーティファクトが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-2/-2の修整を受ける。
{2}{黒},,このアーティファクトを生け贄に捧げる:諜報2を行う。(あなたのライブラリーの一番上にあるカード2枚を見て、そのうちの望む枚数をあなたの墓地に、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。)
|
対戦相手が小型クリーチャーを並べてくるデッキだったらサイドインしましょう。
入れ替えるのは《彩色の星》あたりがおすすめ。
サイドイン/サイドアウト
MTGのマッチ戦では、ゲームとゲームの間にデッキのカードを入れ替えることができる。入れ替え用カードの束は「サイドボード」と言い、15枚まで用意しておくことができる。
また、サイドボードを用いた入れ替えのうち、
- サイドボードのカードをメインデッキに加えることを「サイドイン」
- その逆にメインデッキからカードを抜くことを「サイドアウト」
と呼ぶ。
虚無の呪文爆弾(Nihil Spellbomb)
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アーティファクト {黒}
,虚無の呪文爆弾を生け贄に捧げる:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地からカードをすべて追放する。
虚無の呪文爆弾が戦場から墓地に置かれたとき、あなたは{黒}を支払ってもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。
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こちらも墓地対策カード。
死亡時誘発は《回収するタイタン》で生贄にささげたときにも使えます。
煤の儀式(Ritual of Soot)
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アーティファクト {黒}
点数で見たマナ・コストが3以下のクリーチャーをすべて破壊する。
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《滅び》に劣る全体除去スペルですが、《金属ガエル》や《回収するタイタン》を巻き込まずにクリーチャーを一掃できる利点があります。
この呪文によって《マリオネットの見習い》と《霊気装置・トークン》とが同時に破壊されたとき、《マリオネットの見習い》によるライフロス効果は誘発します(総合ルール603.10a)
艱苦の伝令(Herald of Anguish)
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クリーチャー ー デーモン {5}{黒}{黒}
5/5
即席(あなたのアーティファクトが、この呪文を唱える助けとなる。あなたはあなたのアーティファクトをタップして、1個あたり1の支払いに代えてもよい。)
飛行
あなたの終了ステップの開始時に、各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
{1}{黒},アーティファクト1つを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-2/-2の修整を受ける。
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真っ向からの盤面の取り合いが必要そうな対面でサイドインします。
入れ替えるのは《回収するタイタン》がおすすめ。《回収するタイタン》が抜けると《彩色の星》が使いづらくなってしまうので、同時に《彩色の星》をサイドアウトし、《不気味なガラクタ》をサイドインしましょう。